音楽
[,w300,h300]Aphex Twinの最初期のメンバーでもあるTom MiddletonとMark Pritchardのユニットによる通算2作目。 90年代屈指の名盤として有名なので、改めて紹介する必要がないかもしれない。 時代的にややニューエイジな音響をベースに、トランスに傾くこと…
[,h300,w300]スコットランドはグラスゴー出身のDJデュオ。Optimo名義としては3作目のMIX-CD。 マイナーな存在ながら、現在までに5つのMIX-CDを発表している。本作は最もアンビエント色が強いといえるだろう。 Raymond ScottからKaren Dalton、Arthur Russell…
[,w300,h300]Phil Spectorについては至るところで語られているので割愛するが、このとき弱冠23歳。 クリスマス・アルバムという範疇に留まらず、ポピュラー音楽史に燦然と輝く傑作であることは、Brian Wilsonの評を待つまでもないだろう。 改めて聴き直すと…
[,h300,w300]クロード・ランズマン監督の『SHOAH』を観た者であれば、胸を搔きむしられるような音楽だ。 ユダヤ人であるライヒは、この映画の存在を手掛かりに本作を作ったに違いない。 ホロコーストを生き延びた人間の声を図書館から探し出し、それを加工し…
[,h300,w300]文字通り"鎮魂"をテーマにしたアルバムで、フィンガーピッキングのスタイルはそのままにサウンドコラージュ的要素もある。 ただ、そんな些末なことよりも、不可解としか言えないこの佇まいに惹かれる。 彼は右利きだったはずだが、このアートワ…
[,h300,w300]何かを考えるときは、形容詞や形容動詞を排除しなければならない。 たとえば、この音楽を仮に評するときに「美しい」という形容詞は避けねばならない。これはほとんど倫理の問題だ。 1972〜75年に作曲された4曲の室内楽が収録されていて、ハープ…
[,h300,w300]このデビュー作発表当時はすでに40歳だから、キャリアとして決して早くはない。いや遅いくらいだ。 この「遅れてきた音楽家」は、以降のリリースペースを見る限り、まるで音楽産業とは無縁に生きているように見える。 彼の自由さ、そして音の自…
[,h300,w300]初期作品に残っていたタンゴ色は消え失せ、民族音楽然とした6作目。 驚かされるのは、ほとんどがFranov自身による多重録音であるということ。 ギター、ベース、シンセサイザーのほか、シタールやカリンバ、アルパ(パラグアイのハープ)、ムビラ…
[,h300,w300]元Gongのギタリストによるソロ6作目。 ディレイをかけたエレクトリック・ギターの心地良さに浸ることができる、徹頭徹尾ビートレスのインストゥルメンタル・アルバム。 ドイツといい、フランスといい、「非アメリカ圏」として傍流に追いやられた…
Morton Feldmanが考案し、後に"偶然性の音楽"や"不確定性の音楽"を生み出すきっかけとなった「図形譜」。 1962年に武満徹が作曲した「ピアニストのためのコロナ」を、ジム・オルークが再構築し、ミックスダウンまで手掛けた作品。 2ヴァージョン収録されてお…
[,h300,w300]ピアノの残響音によるドローンのみで、Enoの中でも最も静謐な作品である。 あまりにも静かなので睡魔が襲うかと思えば、全くそうではない。 音が消えたあとの静寂を聴き、余韻に浸り、そして次の残響音を待つ覚醒の音楽。1曲58分。
[,h300,w300]ECMからのリリースで知られるチェロ奏者・David Darlingと、台湾の少数民族ブヌン族の邂逅。 ブヌン族の歌は、複雑で精緻な現代の音楽とも類似する8部和声で、音楽起源に関する研究においても国際的に注目されている。 それまでの「楽曲の起源は…
彼は楽器どころか、譜面さえ読めなかったという。 愛するBuddy Hollyの命日に妻を射殺し、自らの顳顬を撃ち抜く。そんな芸当はおよそ天才にしかできない。 ストローで泡をぶくぶく、櫛で灰皿をガリガリ、トイレの水をジャ〜、 あらゆる生活音(というよりも"…
サイケの古典的名盤として知られる1st。 MOOGに複数のモジュラーを接続して、世界で初めてポリフォニックを可能にした巨大なアナログシンセ"The Original New Timbral Orchestra"、 略して"TONTO"を開発した、Malcolm CecilとRobert Margouleffによるユニッ…