2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧
[,h300,w300]スコットランドはグラスゴー出身のDJデュオ。Optimo名義としては3作目のMIX-CD。 マイナーな存在ながら、現在までに5つのMIX-CDを発表している。本作は最もアンビエント色が強いといえるだろう。 Raymond ScottからKaren Dalton、Arthur Russell…
[,w400]"天使"というキーワードから『ベルリン・天使の詩』を思い出すが、本作はより老若男女が楽しめるハートフルな作品だ。 クリスマスを過ぎ、懐かしい気持ちで見直す。興行的には失敗だったが、現在のアメリカではクリスマス映画の定番となっているらし…
[,w300,h300]Phil Spectorについては至るところで語られているので割愛するが、このとき弱冠23歳。 クリスマス・アルバムという範疇に留まらず、ポピュラー音楽史に燦然と輝く傑作であることは、Brian Wilsonの評を待つまでもないだろう。 改めて聴き直すと…
[,h300,w300]クロード・ランズマン監督の『SHOAH』を観た者であれば、胸を搔きむしられるような音楽だ。 ユダヤ人であるライヒは、この映画の存在を手掛かりに本作を作ったに違いない。 ホロコーストを生き延びた人間の声を図書館から探し出し、それを加工し…
[,h300,w300]文字通り"鎮魂"をテーマにしたアルバムで、フィンガーピッキングのスタイルはそのままにサウンドコラージュ的要素もある。 ただ、そんな些末なことよりも、不可解としか言えないこの佇まいに惹かれる。 彼は右利きだったはずだが、このアートワ…
[,h300,w300]何かを考えるときは、形容詞や形容動詞を排除しなければならない。 たとえば、この音楽を仮に評するときに「美しい」という形容詞は避けねばならない。これはほとんど倫理の問題だ。 1972〜75年に作曲された4曲の室内楽が収録されていて、ハープ…
[,h300,w300]このデビュー作発表当時はすでに40歳だから、キャリアとして決して早くはない。いや遅いくらいだ。 この「遅れてきた音楽家」は、以降のリリースペースを見る限り、まるで音楽産業とは無縁に生きているように見える。 彼の自由さ、そして音の自…